ホルモン剤

ヤーズ配合錠とヤーズフレックス配合錠の違い~生理の移動方法も解説~

更新日:

ピルの飲み方には2種類あります

周期投与:決まった日数服用し、決まった日数休薬する。

フレキシブル投与:体調に合わせて休薬期間を自分で決めて、休薬する。

※いずれも、休薬の間に生理が来ます。

ヤーズフレックス配合錠の最大のメリットであり、大きな特徴は、休薬期間をずらして服用できる点です。つまり、生理の周期を変えられます。

※保険適応上の休薬方法は、24日連続服用した後、3日以上の不正出血が続いたら、次の日から4日間休薬することになっています。

イメージとしては、こんな感じです↓

子宮内膜が厚くならない様にお薬が効いていますが、それでもだんだん厚みが増してきて、持ちこたえられなくる→少しずつこぼれてしまう→そこで休薬して生理を起こし、内膜をリセットする

日本の保険適応の薬で、一番長く、連続服用して生理を止めていいですよ、となっているのが、120日連続服用可能なヤーズフレックス配合錠です。

120日周期というと…うまくいけば、一年間で生理が3回です!

ヤーズ配合錠とヤーズフレックス配合錠のシートは、どちらも4週間分(7日分×4週)の28錠が1シートに1週間ずつ4列で並んでいます。

ヤーズ配合錠は、28錠のうち、最後の4錠が、偽薬(成分なし)となっていて、28日に1度生理がおきるようになっています。

ピル

繰り返しになりますが、薬を服用していないと生理が来ます。

なので、偽薬(白い錠剤)を服用している間に生理が来ます。

4日間偽薬を服用したら、生理が続いていても、新しいシートを服用開始します。生理が終わってしまっても、休薬期間は4日間です。

なぜ偽薬を含むシートになっているかと言うと、ピルは「毎日同じ時刻に服用する」ということが大事なので、“今日は休み期間何日目”とか気にしなくても、「毎日同じ時刻に服用する」をひたすら続けていけば、「24日服用→4日休薬」が自然とできるようにするためです。

なので、余計なものは飲みたくないと思う場合は、最後の白い4錠は、服用せずに捨ててしまっても大丈夫。ただし、シートに残しておくと、休薬何日目なのかわからなくなってしまうので、毎日1錠ずつ、確認しながら捨てることをおすすめします。

ヤーズフレックス配合は、偽薬を含まない28錠シートになっています。

ピル

ヤーズフレックス配合錠の服用と休薬のルール1は、以下の通り

 ヤーズフレックス配合の服用ルール1

24日目までは、不正出血があっても続ける

25日目以降で不正出血が3日続いたら翌日から4日間休薬する

不正出血がなくても、120日間服用したら、4日間休薬する

ヤーズ配合錠と違い、フレックス配合錠の休薬4日間は、自分で数えなければなりません。

バイエル薬品が提供しているアプリを利用して管理したり、カレンダーに印をつけるなど、次の服用開始が遅れない様に注意してください。

4日以上の休薬をしてしまうと、卵胞が育ち始めてしまい、排卵してしまうことがあるので、避妊効果は期待できません。(※保険適応のピルは、避妊を目的に服用してはいけないことになっています)また、服用スケジュールを守れないと、不正出血が起きやすくなってしまいます。

ルール2は、裏技的な服用方法になりますが、フレックス投与の一番の魅力だと思うので、説明しますね。

あくまでも、保険適応では、先に説明したルール1で服用することとなっていますが、生理がつらい女性にとっては、一番大事なことだと思うので、ゆくゆく、承認されることを切に願います。

 ヤーズフレックス配合錠の服用ルール2(裏技)

24日目までは、不正出血があっても続ける

25日目以降、生理になりたくない日の10日くらい前から4日間休薬する

簡単に言うと、『薬を服用している間は生理になりません。休むと生理になります』

運動会、修学旅行、テスト、受験、キャンプ、海、プール、旅行、結婚式、大事なプレゼン…

生理になりたくない日はたくさんあります。

その10日くらい前に4日間の休薬をして、生理を起こしてしまえば、大事な日に生理で苦しむことがなくなります!

最長120日間をどこにもってくるか、いつ生理をおこすか、自分で決められるのです

※休薬してから24日間は続けて服用しなければなりません。

※内膜がもちこたえられなくて出血が始まってしまい、120日間服用できない場合もあるので、服用を続けてみて、自分の体調をよく把握してスケジュールを組みましょう。

服用を続けることで、だんだん長期に服用を続けられる様になってきます。目指せ120日周期!?人によっては、服用し始めの段階から120周期の服用が可能です。

ヤーズなどの低用量ピルを服用していると、飲み方の工夫で、簡単に生理をずらすことができますが、いつもは服用していない場合も、中容量ピルを服用することで、生理をずらすことができますので、安心してください。生理をずらしたい2か月前くらいに婦人科の予約をとって相談することをおすすめします。間際になっていても、ずらしたい生理予定日の1か月前までに受診できれば間に合います。

生理をずらす中容量ピルの一般的な服用方法については→こちら

ピルのマイナートラブルと副作用についても追記していきます。

エルセーヌ「やせる道場?」エステ体験行ってみた!
「目指せ!合計-8cmやせる体験」施術中の【画像】を大公開
・「いたたたた!」代謝促進のテンポイント施術!
・これがエルセーヌ「エステティシャンのマッサージ技術!」
・「これはヤバい!」腰のクビレが復活!
などなど、感動のBefore&After「これはやせる!」と実感できる体験談!

> 前のページへ 

-ホルモン剤
-

Copyright© 婦人科お悩み相談室 , 2025 All Rights Reserved Powered by STINGER.