ルナベルLDとルナベルULDの違いは、ウルトラの“U”があるか無いか
LD=Low Dose(ロードーズ)(低用量)
ULD=Ultra Low Dose(ウルトラ ロー ドーズ)(超 低用量)
一錠に含まれるエストロゲン(エチニルエストラジオール)の量が、
0.02㎎=20μg以下の物を超低用量と呼びます。
女性ホルモン薬は、副作用の血栓症リスクを下げるために改良されてきました
ピルは、その重大な副作用である血栓症のリスクを下げるため、薬に含まれるエストロゲン(女性ホルモンのうち卵胞ホルモン)の量をできるだけ減らす工夫がされてきました。
- プラノバール配合錠・・・50μg(中容量)
- ルナベルLD・・・30μg(低用量)
- ルナベルULD・・・20μg(“超”低用量)
2022年現在、薬価承認を受けている月経困難症の治療に使われるLEP製剤は、
3種類ありますが、ヤーズ、ジェミーナの2種類も
ルナベルULDと同じエストロゲン20μg の“超”低用量ピルです。
- ルナベルLD・ルナベルULD
- ヤーズ配合錠・ヤーズフレックス配合錠
- ジェミーナ配合錠
血栓症のリスクをできるだけ下げる観点からは、ルナベルの第一選択としてはULD(超低用量)の方ですが、元からLDを服用していて調子のよい方は、切り替える必要はないと言われています。
新規で処方する場合、ULDで服用を始めて、不正出血の頻度が高い場合にLDに切り替えると改善される事もあります。
ルナベルの後発品がフリウェルで、同じくLDとULDの2種類があります。同じ成分ですが、半額ほどで服用できるので、後発品の使用がおススメです。